我が家での絵本を取り入れた体験
2歳頃のわが娘の様子はもっぱらおもちゃの一部のような感覚でした。
ままごと遊び?らしきものが始まり、いろんなぬいぐるみとなぜか一緒に持ち出してレジャーシートのように絵本を敷き詰めてよく遊んでおりました。
一体なんのつもりだったのか謎ですが、ピクニックを楽しんでいたんだろうと思っています。
絵本の時間を我が家では毎日夕食後に絵本を1冊読むことにしました。
毎日読むことに決めたのは親子でスキンシップを取るのにも絵本の読み聞かせも有効だということをテレビ等で知ったからでした。
そしてあわよくば将来本好きになって欲しいという親の欲目もあり、毎日のルーティンになればいいよね♪が目標でした。
しかしまだ2歳のわが娘は読書の感覚がなく、また魔の2歳児と言われるように娘もじっと大人しく座ってくれることも少なかったのです。
そこで、その日読み聞かせる絵本は子ども自身に選ばせて持ってくるように促してみたら、わりとすんなり膝に座ってくれることも多くなりました!
小さくても「自分で選んだ」ものは違うんだね!
また絵本の時間に違うことでぐずったりするような時は(こちらもしんどいので)無理に絵本に時間は設けずにできる範囲で読み聞かせていました。
ママが無理しないのが一番ね
これから絵本を購入されたい方の参考になればと思い以下ポイントを書き出します。
絵本を選ぶポイントは?
- 少しだけストーリーのある絵本:少しストーリー性がある絵本に興味が出る時期です。繰り返しとストーリー性のどちらもある絵本などおススメです。
- やりたい気持ちにリンクした絵本:「自分でやりたい!」と自己主張も強くなってくる時期でもあることから、その気持ちを応援したような内容のお話など感情移入しやすく絵本に入っていけるようです。(イヤイヤ期についてはこちらの記事をご参考に)
- ユーモアも取り入れた絵本:読みながら笑ってしまうような絵本は子どもも大好きですし、絵本に親しみを感じるきっかけになりそうです。
おススメ絵本 5選
はらぺこあおむし
著者: エリック=カール 、もり ひさし (翻訳)出版社:偕成社
世界中で人気のある絵本作家エリック・カールの代表作。ちいさなあおむしが、うつくしいちょうちょになるまでを描いたお話です。
(絵本の感想)
この本は妊娠中に色使いが綺麗で私自身が購入しました。
子どもは当時「ふーん」という感じでしたが、少し大きくなって幼稚園などで読み聞かせがあると、その度に嬉しそうに報告してくれ、そんな日は決まってこの本を読み聞かせしていました。
エリック・カール(Eric Carle)
1967年、『くまさん くまさん なにみてるの?』(ビル・マーチン/文)で絵本作家デビュー。
1969年の『はらぺこあおむし』以降、さまざまなしかけを施した作品を発表。また、舞台美術や立体作品など絵本以外の活動も行う。
【エリック・カールさんの絵本】
パパ、お月さまとって!
「お月さまをとって!」と娘にせがまれたお父さんが、長い長いはしごをかけて月をとりにいくという優しさにあふれた絵本です。エリック・カール御自身の娘さんの言葉がきっかけでできた絵本だそうです。
ありえない!
エリック・カールさんがご存命の時に日本で出版された最後の本。固定観念を打ちやぶる、エリック・カールさんの「ありえない!」絵本を、詩人アーサー・ビナードさんが訳しました。
【出版社のコメント】
この本の魅力はひとことでいうと、子どもたちの成長にあわせていろんな楽しみ方ができること! いくつかの特徴をあげてみましょう。
●小さな穴のしかけであそべる
まだお話を理解できない幼い子どもたちも、穴に指を入れてあそべます。「さわれる本、読めるおもちゃ」を作りたいという、カールの願いから生まれたアイデアです。●色とりどりのページにわくわく
色の魔術師とも呼ばれるカールが生み出す豊かな色彩が、心を生き生きさせます。●おいしそうな食べものがいっぱい
あおむしが食べるのは、りんごやなし、ケーキやキャンディーなど、どれも子どもたちが大好きなものばかり! 絵本の中で夢がかなえられ、いろいろな食べものの名前もおぼえられます。●ちょっと大きくなったら、数にも興味を
月曜日に1このりんご、火曜日に2このなし、水曜日には3このすもも……。読みながら、しぜんに数や曜日をおぼえられます。●希望に満ちたストーリー
はらぺこあおむし | エリック・カール スペシャルサイト – 偕成社 (kaiseisha.co.jp)
小さなあおむしが大きくなって、最後はうつくしいちょうになるという物語に、子どもたちは自分を重ねあわせ、成長することに希望と期待をふくらませることができます
きんぎょが にげた (幼児絵本シリーズ)
著者:五味 太郎 出版社: 福音館書店
ページをめくるたびに、にげたきんぎょがどこかにかくれています。子どもたちが大好きな絵探しの絵本。小さな子も指をさしながらきんぎょを探して楽しめます。
(絵本の感想)
ちょうど2歳の時にプレゼントで頂いたものですが、本当に大好きな絵本の1冊でした。きんぎょが逃げてどこに隠れているのか?が楽しくて仕方がない様子で指さして教えてくれていました。
五味 太郎(ごみたろう)
絵本作家。 子どもから大人まで幅広いファンを持ち、その著作は450冊を超える。
世界中で翻訳出版されている絵本も数多い。 『かくしたのだあれ』『たべたのだあれ』(以上文化出版局刊)でサンケイ児童出版文化賞受賞のほか、ボローニャ国際絵本原画展等、受賞多数。
『みんなうんち』(福音館書店刊)、『きいろいのはちょうちょ』(偕成社刊)、『さる・るるる』(絵本館刊)などの作品がある。
【五味さんの絵本】
たべたのだあれ (どうぶつあれあれえほん)
1977年の出版以来、多くの子どもたちに愛されてきた絵本で、サンケイ児童出版文化賞を受賞するなど評価も高い。「どうぶつあれあれえほん」シリーズ。
まどから おくりもの (五味太郎・しかけ絵本(3))
窓の中にちらっとみえる動物をみて、サンタさんは贈り物を選んで配ります。ところが意外!小さな子でも楽しめる、大人気のクリスマス絵本です
【五味さんへインタビュー記事】
本っていうのは、ページをめくることで空間がうごいていくわけよ。絵本はこれを十分につかった、完璧なエンターテインメント。それを十分に遊べるのが子どもだっていうこと。
「なんとなく、なんかいいこと、面白いことがないっていう気分のときに、まず逃げる。
逃げて、次に見つけて、それも少し違うって、微調整をする。軽やかに逃げる能力っていうのは、ちょっと必要かもしれない。
そのうちに足腰が弱って、逃げたくても、逃げる能力なくなると、ここをいいものだと思い込まなきゃいけなくなる。そんなことよりもっと好きなことに、素直に動く」
絵本作家・五味太郎「きんぎょが にげた」など “絵本を変えた”独創性の源は | NHK
ごあいさつあそび (あかちゃんのあそびえほん)
著者:きむらゆういち 出版社:偕成社
いろいろな動物がゆうちゃんの家に遊びにきます。しかけで遊びながら「こんにちは」が覚えられる、新しいタイプのしかけ絵本です。
(絵本の感想)
こちらも2歳当時にプレゼントで頂いたものです。
イラストの動物たちがめくると身体を使って挨拶のやり方を楽しみながら教えてくれるいい絵本だなと思います。
同シリーズの「ひとりでうんちできるかな」「いただきますあそび」も同じ時期に購入し、楽しみながらめくっていました。
木村 祐一(きむらゆういち)
絵本・童話を執筆するかたわら、絵本塾を開催する。作品に「きむらゆういち・しかけ絵本」シリーズ、絵本作家・田島征三とタッグを組んだ「オオカミの絵本」シリーズ、アニメや歌舞伎にもなった「あらしのよるに」シリーズなど多数。
「あかちゃんのあそびえほん」シリーズは、テレビでアナウンサーが「こんにちは」とあいさつしているのを見ていた幼い長女が、テレビに向かって「こんにちは」とおじぎをしたのをみて、思いついたアイデアだそう。
【木村さんの絵本】
いただきますあそび (あかちゃんのあそびえほん 3)
遊びながら繰り返し見ていくうちに、自然と食事のマナーも身について元気に「いただきます」が身に着く絵本です。
完全版 あらしのよるに (あらしのよるにシリーズ)
350万人が夢中になった「あらしのよるに」シリーズ7巻が、この一冊に!!
小説やエッセイ、映画やアニメ、歌舞伎や音楽劇など媒体様々な形で成長を続けている代表作。シリーズ累計売り上げ、350万冊を超えるミリオンセラー作品です。
【木村さんへインタビュー】
ー大人気絵本として世代を越えて数多くのあかちゃんを笑顔にしているファーストブックの定番絵本ですが、この絵本が誕生したきっかけというのは何ですか?
実は長女が生まれたのがきっかけなんです。よくあかちゃんのいる家にお客さんがくると、「ほら、こんにちはは?」ってあかちゃんの頭におじぎをさせたり、帰るときには手を持って「ばいばい、は?」ってさせたりしますよね。
我が家も同じように教えていたら、ある日テレビのアナウンサーが「こんにちは。お昼のニュースです。」と言っているのを見た長女がテレビに向かって「こんにちは」っておじぎをしたんです。これはおもしろいと思いました。
それで、工事現場にあるような頭をさげている人の絵を描いて、机の壁に貼っておいたんです。
インタビュー | あかちゃんのあそびえほん – 偕成社 (kaiseisha.co.jp)
ねないこだれだ (いやだいやだの絵本)
作・絵:せな けいこ 出版社:福音館書店
『ねないこだれだ』が「いやだいやだの絵本」シリーズの一冊として刊行されたのは、1969年。翌1970年には、サンケイ児童出版文化賞を受賞しています。
シンプルなはり絵と独特のストーリーで、子どもたちをひきつけてやまない絵本です。
(絵本の感想)
これは私も小さい時に見た記憶がある絵本です。
個人的にかなりパンチがある内容なので大人になった今も覚えていました。
娘も2歳半になった頃に出会ってから、あまりのインパクトに衝撃を受けたのか、その日の夜寝ながら少しうなされていました。(絵本の影響と私は勝手に思っています)
その日以来、この絵本がとても気になるのかよく手に取って無言で(真剣に)見ていた一冊です。
せな けいこ
1970年、「いやだいやだの絵本」でサンケイ児童文学賞受賞。児童出版美術家連盟会員。
「あーん あんの絵本<全4冊>」(福音館書店)、「おおきくなりたい<全4冊>」(偕成社)、「ばけものつかい」(童心社)、「おばけのてんぷら」(ポプラ社)などの作品がある。
【せなさんの絵本】
いやだいやだ (いやだいやだの絵本)
1969年発売の人気シリーズ。いやいや期の子どもといっしょに読みたいユーモラスな絵本です。
おばけのてんぷら (絵本のひろば 29)
1974年に刊行し100万部を超えるロングセラー!のんきなうさことまぬけなおばけの絶妙なやりとりが人気の、世代を超えて読み継がれる一冊です。
2011年ようちえん絵本大賞(11~20位)、絵本ナビプラチナブック、第4回料理レシピ本大賞(料理部門:絵本賞)
【せなさんインタビュー】
子育ての経験は、私の絵本づくりのヒントになっていましたね。自分の子どもが興味を持たないものを描いたってしょうがないですから。私の絵本の一番最初の読者は息子でした。
おばけの絵本をつくったのも、息子が当時「ゲゲゲの鬼太郎」をテレビで見て熱中していたからなんですよ。
そんなに妖怪が好きなら、おばけを描いてみようかなって。それで、せっせとカルチャーセンターに通って、民俗学の勉強をしました
絵本作家 せなけいこさん 絵本作家インタビュー(前編)|mi:te[ミーテ] (kumon.ne.jp)
ぞうくんのさんぽ
作・絵:なかの ひろたか レタリング:なかの まさたか 出版社:福音館書店
ぞうくん、かばくん、わにくん、かめくんが、ごきげんにさんぽをする『ぞうくんのさんぽ』は1968年、月刊絵本「こどものとも」から刊行されました。
シンプルながら最後に、「あ~っ!」と驚く展開を迎えるお話が子どもたちをひきつけ、親子3代で読み継がれているシリーズです。
(絵本の感想)
娘の大好きな一冊でした。あまり言葉もわからない時期でしたが、このユーモラスな展開がツボにハマるらしく、最後のオチまで楽しそうに見ていました。
なかの ひろたか
作品は「ぞうくんのさんぽ」シリーズのほかに、『なきむしおばけ』、『およぐ』、『3じのおちゃにきてください』、『ゆうちゃんと めんどくさいサイ』、『ゲーとピー』、『カユイ カユイ』(以上、福音館書店)など多数。
【なかのさんの絵本】
ぞうくんのおおかぜさんぽ (こどものとも絵本)
シリーズ3作品目となる本作。簡潔な文章とシンプルな絵で、子どもたちの想像力をかきたてます。常に友だちを気にかけていぞうくんたちのるあたたかなやりとりも魅力です。
およぐ (かがくのとも絵本)
犬も猫もいぬかき泳ぎ。どうして泳げるかって?それは体が水に浮くから。君もお風呂で確かめてごらん……。怖がっていた子も水に入りたくなるでしょう。
【木村さんへインタビュー記事】
はじめに描いた『ぞうくんのさんぽ』は、当時「こどものとも」の編集長だった松居直さんが気に入ってくれて出版した絵本でね。
「親亀の背中に子亀をのせて、子亀の背中に……」という早口言葉が流行したときで、友達が口ずさんでいるのを聞いて、おもしろいなと思ってね。
それをアイデアベースにして作った話なんだよ。ぞうくんの上にかばくんが乗って、かばくんの上にわにくんが乗って……という、たわいもないお話で、これほど人気が出るとも思っていなかったから、ぼくの中では1作目で完結しちゃってたんだ。
なかのひろたかさんの絵本「ぞうくんのさんぽ」シリーズ 雨でも風でもマイペースにおさんぽ|好書好日 (asahi.com)
まとめ
2~3歳になるとイヤイヤ期(イヤイヤ期についてはこちらに記載しています)に入ったりパパもママもちょっと大変に感じてしまう時期だったりもします。
絵本を通じても十分コミュニケーションになると思うので一緒に楽しみながら読み聞かせできたらいいですよね。
それではまた!
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