我が家での絵本を取り入れた体験
1歳頃のわが娘の様子はまだ、なんだかよくわからない物体!的な感じでした。
少しずつですが絵本という物体にも慣れてくるのか、今度は絵本のページをビリビリ破って楽しんでたので、個人的にはまだまだもう少し分厚いものを与えるべきだったなとセロテープで張り付けながら反省することもありました。(このセロテープも見方によっては危ないかもしれません)
我が家では破損は日常茶飯事だったので、この経験を踏まえ図書館の本を借りる場合は取り扱いに注意が必要かなと思います。
もはや遊び道具の一種となっていたので、絵本もほんの数冊に抑える程度にしておりましたし、読み聞かせも全く聞いてないそぶりでしたので、時折読んであげる程度でした。
そんな私ですが、これから絵本を購入されたい方の参考になればと思い以下ポイントを書き出します。
絵本を選ぶポイントは?
- 親しみやすいもの:動物、食べ物など自分の生活環境でよく見聞きするもの、子どもが親しみやすいものなどを題材にしたものがよいでしょう。
- 生活習慣を取り入れたもの:まだ一人でできませんが食事、排泄、決まった時間の睡眠など基本的な生活習慣に沿ったものを取り入れるといいでしょう。
- 子どもが気に入ったもの:どの年齢にも言えることですが、子どもが気に入った絵本を取り入れてあげると本への親近感が一層増しますよね。1歳半からイヤイヤ期に突入する子どもも出てくる時期なので本人が気に入った本も選んであげるといいでしょう。(イヤイヤ期についてはこちらもご参考に)
おススメ絵本 5選
おつきさまこんばんは―くつくつあるけのほん4 (福音館 あかちゃんの絵本)
作: 林 明子 出版社:福音館書店
優しい表情をしたおつきさまのイラストに癒される、「おつきさまこんばんは」。ゆったりと静かに読めて、「子どもの寝付きが良い。」と口コミで人気の定番商品です。
(絵本の感想)
少し目を離した時に(ん?何か見ているぞ)と思って様子を見ていたのですが、この絵本のお月様の表情をじいーっと見てひとりでページをめくっているのに驚きました。子ども心にもこの表情豊かなお月様が刺さるのかもしれません。
林 明子(はやしあきこ)
真鍋博のアトリエでのアシスタント経験を経て、1973年に初めての絵本『かみひこうき』を出版。福音館書店の月刊絵本『こどものとも』に、筒井頼子との共作で『はじめてのおつかい』(1976年3月号)、『あさえとちいさいいもうと』(1979年5月号)などを執筆。
「肌理の細かいぬくもりのある描き方」(松居直・評[3])で小さい女の子を主人公とした絵本の挿絵をマイペースで手掛けていく。
1983年には男の子を主人公とした『おふろだいすき』(1982年4月)でサンケイ児童出版文化賞美術賞を受賞した。2013年に約11年ぶりとなる新刊『ひよこさん』(征矢清・作)を、月刊『こどものとも0.1.2.』(2013年3月号)より出版。
【林さんの絵本】
おでかけのまえに (幼児絵本シリーズ)
ピクニックにでかける前の、小さい女の子のはずむ心と、子どもの気持ちに寄り添う両親の姿をていねいに描きだしています。
おいていかないで (幼児絵本シリーズ)
お兄ちゃんと一緒に遊びたいあやこ。でもお兄ちゃんはあやこをおいていこうとあの手この手。「わたしもいく! おいていかないで! 」あやこの声が響きます。
【出版社のコメント】
お月さまや、雲とお話をするように描かれた本作では、シンプルながらドラマチックにお話が展開されます。
赤ちゃんを「少しバッと驚かせたくて……」と語っていた作者の林明子さん。
林さんのねらい通り、赤ちゃんが心から楽しめる要素が詰まっています。そして、裏表紙に描かれているお月さまがユニークな表情をしているので、そちらにもぜひ注目してみてくださいね。
赤ちゃんも一緒にお月見を『おつきさま こんばんは』|ふくふく本棚|福音館書店公式Webマガジン (fukuinkan.co.jp)
もこもこもこ
作: 谷川 俊太郎 絵: 元永 定正 出版社:文研出版
「しーん、もこもこ、にょきにょき」とふくれあがったものは、みるまに大きくなってパチンとはじけた。詩人と異色の画家がおりなす不思議でおかしな絵本の世界。絵についての説明が無いので、読む人それぞれの感覚で楽しめる絵本です。
(絵本の感想)
説明がない所が面白いなと思った絵本です。個人的に私が好きな一冊でした。
谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう)
高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。
以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞を受賞。ほか受賞多数。
絵本作品に『ことばあそびうた』(福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、『これはのみのぴこ』(サンリード刊)、『もこもこもこ』(文研出版)、「まり」(クレヨンハウス刊)、「わたし」(福音館書店)、「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)他多数の作品がある。翻訳作品も多数。
【谷川さんの絵本】
これはのみのぴこ
言葉遊びで絵本をつくってくれる谷川俊太郎さんと、その世界観をユニークに表現してくれる和田誠さんのベストコンビによる1冊。
繰り返しの部分を何回も聞いているうちに、子どもたちは思わず声に出してみたくなるようです。
あな (こどものとも傑作集)
誰もが心の奥底に多かれ少なかれ持っている「何の理由もなく、ある日、ふと穴が掘りたくなる気持ち」を谷川さんは、一人遊びが好きだったご自身の幼少期の体験を織り交ぜながら表現されました。
【谷川さんインタビュー】
はじめは全然売れなかった本なんですよ。ぼくも売れないと思っていましたから、出版社は良く出したなぁと思いますね(笑)。
絵本を手にした大人たちは最初、どうやって子どもにこの絵本を与えたらいいか分からなかったんだと思うんです。
でも、本を読んだ子どもたちは大喜び。あまりにも喜ぶもんだから、だんだん受け入れられていきました。正直40万部に達したときは、信じられなくてすごくビックリしましたね。
今、100万部を超えているでしょう。こんなに前衛的な本が100万部を超えるなんて、すごい事だと思っています。
もうすぐ誕生40周年!『もこもこもこ』谷川俊太郎さんインタビュー(1/3) | 絵本ナビ:レビュー・通販 (ehonnavi.net)
がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)
作: 安西 水丸 出版社:福音館書店
緑と黒のコントラストが美しい表紙から始まり、リンゴの赤や、バナナの黄色はシンプルで明るい色で描かれています。背景の描き込みが少ないので、小さいお子さんでも、しっかりと絵を見分けることができます。
1987年刊の福音館の「がたんごとんがたんごとん」は推計100万部超えで、今も赤ちゃん絵本のベストセラーであり続けています!
(絵本の感想)
このリズムが娘のお気に入りでした。3歳過ぎても読んで~と持ってくる絵本でした。
安西 水丸(あんざい みずまる)
日本大学芸術学部を卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務め、1981年にフリーのイラストレーターになります。
以降、広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画などで活動のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本なども数多く手掛け、ジャンルを飛び越えて活躍、イラストレーターとしてひとつの時代を築きました。シンプルでどこかユーモアと鋭さを携えた作品たちは、今なお高い人気を博しています。
朝日広告賞、毎日広告賞、日本グラフィック展年間作家優秀賞、キネマ旬報読者賞など受賞多数。2005 年から亡くなる2014年までは東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長を務めます。
自著に小説『アマリリス』、エッセイ『たびたびの旅』、絵本『がたん ごとん がたん ごとん』『クッキーのおべんとうやさん』、漫画『青の時代』『完全版 普通の人』など多数。
【安西さんの絵本】
がたんごとん がたんごとん ざぶんざぶん (福音館あかちゃんの絵本)
『がたんごとんがたんごとん』の続編です。前作から20年以上を経て、満を持して発表されました。海のブルーが爽やかな、暑い夏にぴったりの一冊です。
りんごりんごりんごりんごりんごりんご (主婦の友はじめてブックシリーズ)
「がたん ごとん がたん ごとん」(福音館)の中に登場している「りんご」が主人公の、姉妹本とも言えるような作品。りんごの なんともかわいい表情に、大人も釘付けです。
【出版社のコメント】
赤ちゃんにまずおすすめしたいのは、赤ちゃんの身の回りのものをしっかり描いた絵本。
生活の中で繰り返し出会う「もの」が登場する絵本は、大人が想像する以上の喜びを赤ちゃんに与えてくれることでしょう。
しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
作:わかやま けん 出版社:こぐま社
しろくまちゃんがホットケーキを作ります。卵を割って、牛乳を入れて…。焼き上がったらこぐまちゃんを呼んで、二人で「おいしいね」。
見開きいっぱいに描かれたホットケーキの焼ける場面は、子どもたちに大人気。日本の子どもたちがはじめて出会う絵本を作りたい”というコンセプトのもとに制作されて以来、世代を超えて親しまれてきた人気作です。
(絵本の感想)
娘の場合はどちらかというと3歳頃になってブームが来た1冊です。あれから何年も経ちますがしっかり覚えている絵本です。幅広い年齢におススメです!
若山 憲(わかやまけん)
教科書の挿絵や紙芝居などを手がけた後、絵本創作の道へ。「こぐまちゃん シリーズ 」のほか、詩的な画風で独特の絵本の世界を築く。絵本の研究誌 『月刊絵本』の創刊に関わり、 専門学校で後進の育成にあたるなど、絵本文化の普及にも尽力した。
【わかやまさんの絵本】
たんじょうび おめでとう (こぐまちゃんえほん)
今日はこぐまちゃんの3歳の誕生日。一人でできることも増えました。「大きくなったんだ!」そんな自信と誇りに満ちた様子が、子どもたちの共感を呼んでいます
おっぱいおっぱい (母と子のえほん)
さるさん、だっこでおっぱい、ちゅちゅ。こぶたさん、おなかがすいたよ、おっぱいほしいよ。
動物たちもおっぱい、人間もおっぱい。心がほっこりする絵本です。
【出版社のコメント】
「こぐまちゃんえほん」シリーズは1970年に誕生しました。
子どもたちにとって一番最初の友だちとして世代を超えて愛され続けているこのシリーズは、現在ボードブックや点字付きの絵本などを含め22点、累計1000万部以上が発行されています。
「だるまさん」シリーズ 3冊ケース入り
作: かがくい ひろし ブロンズ新社
絵0歳の赤ちゃんから大人まで、ページをめくるたびわらいの渦に引きこまれる、とびきりゆかいな「だるまさん」シリーズ
泣く子も笑うだるまさんで超人気のファーストブック、『だるまさんが』、『だるまさんの』、『だるまさんと』が入った、発売以来ずっと大人気のシリーズ。
(絵本の感想)
これは娘の4歳上の甥っ子が大好きだった絵本で譲りうけました。甥っ子は4歳になっても私の所へ読んで~と持って来るくらいのお気に入り。もちろん娘も大好きでした。
かがくい ひろし
東京学芸大学教育学部美術学科卒業後、学校勤務のかたわら、人形劇の活動や紙を使った造形作品の制作、発表を行う。
第13回紙わざ大賞展準大賞受賞。第26回講談社絵本新人賞佳作受賞。『おもちのきもち』で第27回講談社絵本新人賞を受賞し、2005年、50歳で絵本作家としてデビュー。
主な作品に『はっきよい畑場所』『もくもくやかん』(いずれも講談社)、『おむすびさんのたうえのひ』『なつのおとずれ』(PHP研究所)、『だるまさんが』『だるまさんの』(ブロンズ新社)などがある。
【わかやまさんの絵本】
おふとんかけたら
ページをめくっておふとんかけたら、
どんなねぞうになるのかな? 登場するみんなのゆかいなねぞうに、おやすみ前に親子でいっしょに大わらい。
おしくら・まんじゅう
いたずら紅白まんじゅうが、あんな子からこんな子まで、おしくらまんじゅう。こんにゃく、なっとう、ゆうれいまで登場します。
【出版社のコメント】
絵本などを手がける出版社・ブロンズ新社の沖本敦子さんは当時をそう振り返る。
かがくいの千葉県松戸市の自宅に駆けつけた沖本さんを前に、彼は無印良品の茶色い再生紙ノートを差し出した。それは、ラフスケッチが詳細に描かれたアイディア帖だった。
「『こんなの、どうだろう』って、かがくいさんがその時に見せて下さった画が『だるまさん』の原形にほぼ近いスケッチでした。
今までにない着想で、可愛らしくて、動きと音とリズムで見せていく。展開もとっても可愛かった。
私たちはその完成度の高さに感激して、『これ! そのまま、これで行きましょう!』。即座に出版が決まったんです」
https://book.asahi.com/article/11730413
まとめ
1~2歳は子どもによってはなかなか絵本に興味が向かないこともあるようですが、親子のスキンシップのツールの一つとして取り入れられたいいですね。
それではまた!
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